<心理教育(心理・精神)の芸術療法(音楽・舞踊)>

心理教育 は、ソルボンヌ大学の芸術療法学科の学部のカテゴリーです。この言葉を調べてみると、精神的に問題ある未成年の子供に対しての教育または再教育するためのものでしたが、現在は、成人のクライアントも対象になってきているということでした。フランスの芸術療法(音楽・ダンス・絵画など)は、心理学の中に芸術を介入させる考え方です。サンタンヌ精神病院との提携で、精神科医師や心理師からの授業が多くありました。音楽を心理学的に使う方法なども試験的にあったり、臆することのない研究があり、ひとりひとりの先生(研究者も)はとてもユニークで興味深いものでした。担当責任者は、エディト・ルクール教授でした。日本にも翻訳文が「音楽療法ケーススタディ上」(音楽之友社)にエディトの文章が記載されています。

大学のクラスは心理師というよりも芸術家で、かなり個性的で感情も強くエネルギッシュで、どうやってクライアントと合うんだろうなどと考えていた日々でした。でもちゃんとなっていくものなんですね。

芸術療法・音楽/ダンス まず最初の授業でびっくりしたのは、療法はクライアントの病を治す事ではない、それは目的ではなく、自己治癒力を促したり、発達を促したり、習慣の癖を見直したり、痛みを軽減したり、また現在の状態と共にラクに生きていくことなどが目的ということでした。エディト・ルクール教授は心理師ですが、芸術を使う、特に音楽を使うことを研究しています。人のコミュニケーションで、言葉でのつながりは60~70パーセント、言葉でないつながりは残りである。。そう言えば私はフランス語がどうしても理解できない時、一番頼りにしていたのは相手の「声の心地よさ」と「表情」でした。そしてその見方は私が言葉を理解するようになってからその解釈はおおむね正しいということが分かりました。

音楽や身体表現・ダンスを使って、どのようにクライアントの生活の質をあげるのか、緩和ではどうしたら充実した残り少ない毎日を過ごせるか、いろいろ考え悩みました。心の動きを考えながら、どの音がいいのか、どの曲がいいのか、どのテンポか。。考えながら、医師や看護師、そして同僚に相談をしました。

「音楽教室」と「音楽療法」の違い、そして「言葉を使う心理療法」「言葉を(あまり)使わない芸術療法」のバランス。。

時にうまくいかない時もあり、年上のクライアントに助けてもらうこともありました。先生、大丈夫ですか?と。。

音楽療法について 

私は特にライアーを使いますが、他にピアノ、打楽器、笛、ギター、ドへたくそなバイオリン。。と大体触ります。ライアーがいいのは、残音の長さが倍音を引き起こしてくれ、耳をやさしく包むからです。リラクゼーションにも優れ、受動的音楽療法に向きます。また音楽をまったく知らない方も能動的な音楽療法が可能だからです。

しかしクライアントによってはライアーの音色が好きではない場合もあります。そういう時のためにも、ひとつの音楽教育メソードに限らず、幅広い考え方を持っていることはとても重要なことではないかと思います。​​​

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ダンスセラピー(身体・動作療法)

ソルボンヌ大学で、ダンスセラピーのフランス・スコット教授と出会いました。私たちのクラスの初日は、フランスの授業でした。俳優も絵描きも彫刻家も音楽家もダンサーも、アフリカの太鼓に合わせて一同に踊りました。私はフランス語、分かるかな。。と朝から教室の端っこでモゾモゾしていたのです。それが真ん中でジャガジャガみんなと踊っていました。

身体を動かすってすごい力があるんだな、と思いました。思考も感情も吹っ飛びました。さまざまな人種や職業の違いも忘れ、みんないっぺんに友達になったことを覚えています。

 

イタリア・ルネサンス・ダンスに出会った時、この大学のクラスの初日の授業を思い出し、そのままイタリアに飛んでしまいました。療法に向くと思ったからです。心が落ち込んでいるクライアントや緩和ケア-のクライアントに、ご老人に。。

そして実際15世紀の古文書には、「ダンスは科学」だということ、なぜなら「療法だから」という内容が書かれてあり、大変感動しました。

そして言葉にしていくこと

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そして芸術療法では、セッションの最後に言語化していきます。それは質的データにつながっていきます。クライアントにとっても言葉にすることにより、よりリアルに音楽・芸術と共に起こったものを感じられ、思考やこころの成長、感情に影響を及ぼしていくのだと思います。

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