【ライアー教室】宮廷ダンス療法 |東京杉並 | パリ
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<宮廷ダンス(宮廷舞踊)について>

 

 15世紀と16世紀は、貴族の間で、イタリアでルネサンス・ダンスが生まれました。17世紀には、フランスに引き継がれ、ルイ14世の時代のパリ・チュールリー宮殿やヴェルサイユ宮殿の中で、バロック・ダンスとなりました。これらは、現在のクラシック・バレエの元祖となります。

 イタリアの15世紀ダンスの振付家エルブレオの古文書には。。

「ダンスは、精神の歓ぶアートであり、サイエンスである」

「ダンスは内省をしたり、本当のこころを感じること、知るものであり」

「女性はにこやかに、おしとやかにするべし」と記されております。

 17世紀、ヴェルサイユ宮殿のダンス教師養成者のラモーの古文書には。。

「上品さというものは、気取ることではない。気さくであり、マナーがあること。」

 

とあります。

 

毎年12月におこなわれる「なんでもOKライアー発表会」で、ライアーの音色にのせて、イタリアのルネサンス・ダンスをみんなで踊ってみました。ゆっくり優雅なお辞儀も、とても楽しいもの・

 

<さまざまな身体表現・感情の表現>

 オイリュトミー:オイリュトミーや治療オイリュトミーは、表象や感情・状況を「ことば」の代りに身体で表現するもので、ルドルフ・シュタイナー系の施設で使用されております。私は、南ドイツ・ライアー・オーケストラに所属していた時に、少しの間ですが、吉田恵美さんに師事しておりました。

 オイリュトミーは、ルドルフ・シュタイナー独自の治療に対する考え方や哲学のひとつであり、特に私は、施設で知った、運動機能の回復を目的とした治療オイリュトミーは、画期的かつ成長に適応した、芸術的な美しさがあると感じております。

 アフリカン・ダンス&音楽:フランスは、アフリカやアラブと縁が深く、特にアフリカの楽器、ジャンベやトーキング・ドラムを使用した音楽療法やアフリカン・ダンスを使ったダンス療法が広く使用されており、日常生活に溶け込んでいる音楽のひとつです。

 アフリカの打楽器は、遠方の見えない場所にいる相手に対して使われます。本皮の表面や縁などのたたく場所、音の強弱やリズムの違いによって、感情・状況を「ことば」の代りに伝える、日常生活では不可欠な手段のひとつです。療法では、少し年齢が高くなった児童により良く使用でき、身体を動かしたり、踊ったり、叩いたりできる芸術療法のひとつだと考えております。

時代別のダンス衣装にも興味がわきます。上から。。

15世紀:Aラインスカート、袖は取り外しができます。<ペーザロ市民ホール>

16世紀:ギャザースカート。かなり重量感があります。 <東京・明日館>

16世紀 :ギャザースカート。襟をエリザベスカラーに変えるとスペイン風になります。<ミラノ・スフォルツァ宮殿>

17世紀:横幅が広く、スズラン型のスカートです。 <パリ・18区>

 

<アトリエ・ベルの体操とダンス

 

 音楽を使わないで、ご自分のリズムでおこなう美容体操、音楽を流してリズムにのせるダンスに分けております。

 美容体操は、日常生活の中の使う動きに意識し、身体と心と脳のマッサージをしていただくことが目的です。これらは、転倒やケガを防ぐ目的とも重なり、どなたにも楽しめるよう、私でもできるよう、かなりユルユルでおこなっております。

 宮廷ダンス(宮廷舞踊)は、古文書どおりではなく、ステップを短く、シンプルにしております。主に、「歩く」ことを中心としているのが特徴です。

 どちらの足から、どの方向に、どういうステップで、何歩歩くのか。。手や首、視線の位置はどこか。。力は、抜けているのか、入っているのか。。

 ご自分の何気ない動作を細かく、一定のリズムにのせながら意識をしていただければと思います。

 短期記憶(ワーキングメモリー)の脳トレーニングです。ライアー・メソッドの中にも、脳トレーニングを取り入れておりますが、ダンスの場合は、身体を使ったトレーニングとなります。記憶に自信のない方は、まずは周りの方の真似をすることが大切です。模倣をしているうちに、不思議と少しずつご自身で覚えられるようになっていきますので、恥ずかしがらずに挑戦してみて下さい。

 自身の身体が言うことをきかない、という方がおられます。短期記憶(ワーキングメモリー)はできているのに、ご自身の身体の動きと一致できない状態です。私は、こういう方こそ、ダンスをおこなって欲しいと思います。そして時間をかけて丁寧に、身体と表象をひとつにして、統合した「ご自分」を再構築して、将来への「自信」につなげていただきたいと思います。

 「からだを動かすことがこころの動きや心理に与える影響力」(スポーツ庁・厚生労働省)をアトリエ・ベルでは大切にしていきたいと思っております。

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